私はとても好奇心が旺盛で、若いころから何でも“見る”ことを大事にしてきました。だからこそ、視界不良や眼の疾患で困っている方が、もう一度しっかりとものを見られる機会を得るための技術の提供に想いを込めて取り組んできました。
専門としている白内障は、加齢にともなって誰もが発症します。なかには外傷性やアレルギーなどと関連したケースもあり、10代で手術を受けられる方もいますが、遅かれ早かれいずれはみんな罹患していく病気なのです。
白内障の治療には手術が有効ですが、もちろんリスクもあります。ただ、点眼液で10年治療をした人が、「症状が悪化したので手術をしたい」となっても、すでに末期の状態になってしまっていては手術のリスクが高まるばかりです。
私は、いつも患者様には前向きな解決策を提案したいと考えています。そのために、患者様にとって負担の少ない術式を鍛錬してきました。また、患者様が安心・納得できる声がけを工夫してきました。それもひとえに、明るい視界と、安全な人生を送っていただきたいという想いからです。
当院で手術を受けられた患者様からは、これまでうれしいお言葉をたくさんいただきました。「ありがとう」のひと言を聞くために、これからも努力と向上を続けたいと思っています。