手術に比べ患者様にとって負担の少ない「レーザー治療」。日帰りで行える治療もあります。
ひとくちにレーザーといっても機種は数種あり、目的や疾患によって治療方法は異なります。当院では次の治療法を主に、外来対応で即時に終えられるレーザー治療も行っています。通常の問診と、視力や眼圧を測定したのち、必要であれば即時のレーザー治療も行っていますので、お気軽にご来院・ご相談ください。
(※手術自体は当日で完了しますが、術前の検査、術後の経過観察のために通院していただく場合があります。)
特定の波長のレーザー光で病的な網膜を凝固させ、病気の進行をおさえる治療法です。裂孔している網膜の周囲をレーザーで焼き固めたり、血流の悪くなった部分を凝固することにより、新生血管の発生予防や視力低下を防ぐ目的でも使われます。 治療中は、まれに鈍痛を感じることがあります。視力への影響はありませんが、視力が回復するものでもありません。疾患によって異なりますが、定期的な通院による病状のチェックと、追加のレーザー照射が必要です。
緑内障を悪化させる眼圧の上昇を抑えるには、眼球内に循環する房水の流れを正してあげることが必要です。または、眼圧は下がっていても視覚障害が進行している場合もあり、その際行うのが「隅角光凝固術」です。線維柱帯にレーザーを照射し、目詰まりを解消します。 レーザーの照射自体は1~2分程度で終わり、痛みはほとんどありません。時間経過によって再び線維柱帯の目詰まりが起こる場合は、再度治療が必要なので、定期的な検査をおすすめします。
後発白内障とは、水晶体嚢が水晶体上皮細胞の増殖により濁ってくる疾患で、白内障の手術後に発症します。個人差はありますが、視力低下やかすみが大きくなればレーザーで混濁を切除、または切開します。 レーザーの照射自体は1~2分程度で終わり、痛みはありません。術後、一時的な濁りが見られますが、時間とともに解消します。まれに追加のレーザー照射が必要な場合もありますが、薬などでよくなるものでもないので、気になる方は眼科を受診しましょう。